菊池 彩。この女は・・・。私が実はビビってる事を感知したのか・・・??
それを察知したのか私にいいように殴ってきたって言うわけか・・・???
しかも私はとどめと思わせるアッパーを食らわせてきた!!!!!私はそのアッパーで気が遠くなってしまう訳だが・・・。
私の頭は真っ白になっていくのがわかった。目の前が・・・。
スミレ 「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・。」
マイ 「うわぁぁぁぁぁ!!!!!ダウンしたぁぁ〜!!!!なにやろつてんだぁぁぁ〜!!!!!」
ユキコ 「ふむ・・・。まあいいんじゃない・・・??一度のダウンくらい良い勉強になるってもんよ。」
マイ 「で!でもぉ〜。スミちゃん!!!!!立て!!!!立ちやがれ!!!!!」
ユキコ 「・・・。(こいつ・・・マイちゃん・・・最近、口悪くなったわね・・・。)」
カウントが数えられている。ゆっくりに聞こえる。まだ少し意識があるみたい・・・。
彩 「ふふふ・・・。良いアッパー入った感じじゃない??立てるわけないわ・・・。伊里間紅葉高校女子ボクシング部をなめないでほしいわ。」
立てるかな〜・・・。たたないとなぁ〜。白石先輩もみてるしなぁ〜・・・。
マイ 「立てぇ〜!!!!!スミちゃん!!!!!」
わっ。白石先輩が私に「立て!!」って言ってくれてる。そうか!!立たないと!!このままだと負ける!!!
スミレ 「ふんぬぅぅぅおおぉぉ!!!!!!!」
私はカウント9のギリギリで立てた。危ない・・・。
彩 「・・・!!!!!!何!?ば!!!馬鹿な!?私のアッパーで立ってきた!?」
私は立ち上がって無意識で構えていた。もう癖なのだろうか・・・。そしてレフリーがいろいろと私に言っている。うるさい・・・。
スミレ 「むぅ〜。わかってます!!!もう!!いろいろ言わないでください!!!!構えてるでしょうがぁぁぁぁ!!!!!!」
彩 「あっ・・・。なんかレフリーに文句言ってる・・・。正気????」
くそ〜!!!!なんか腹立つなぁ〜。
試合が再開される。自分でもわかる。自分の顔つきが変わっているのがわかる。
彩 「うっ!!!(この女!!立ち上がってから顔つきが変わった。私のアッパーが効いてない・・・??そんな馬鹿な話ある!?しっかり入ったはずなのに・・・。)」
今度は私が攻めてやる・・・。佐藤ボクシングジムの1人のボクサーとして目に物見せてくれる!!!!!!
つづく