強いとか弱いとかの問題じゃない。
前回までのRとRは・・・
私はルイさんと打ち合いを制した。
ルイさんは一度グローブを下げてまた力無くグローブをまた構える。
まだ行けると言うサインなのだろう。でも・・・うん♪
わかっています。ルイさん・・・。
ルイ 「はぁ・・・はぁ・・・(くそっ!!くそっ!!!力が入らない!!!!足も震えてる!!)」
レイ 「・・・。はぁ〜・・・。」
私はグローブを構えながら大きく深呼吸をした。私はダウンをしないルイさんに・・・いや・・・ダウンできないのだろう。
なら!!!大学生兼ボクサーでもある私が!!!私が仕事を真っ当にこなそうではありませんか!!
敬意を込めて私はルイさんを思いっきり殴り倒そうではありませんか!!!!!!
私の方が強い・・・と言う訳ではないですが・・・こう言うのは白黒つけるのがボクシング!!
レイ 「うぅぅ〜!!!!!はぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁ!!!!!!!!」
私は気合を込めてルイさんに目掛けて左ストレートを出す。
ルイ 「うっ!!!!!」
マイ 「ひっ!!!!なんて音なんですか!!??初めて聞く音ですよ〜・・・。」
ユキコ 「あいつ・・・。レイも本気になると恐いって事よね。私も昔食らった事あるけど・・・。きついわよ〜。」
マイ 「ひいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」
私の左はベッタリとルイさんの頬を捉えた。ルイさんは私のパンチの反動で
体をクルンと横に一回転してゆっくりとダウンした。
ルイ 「アッ・・・はぁ〜はぁ〜・・・。」
私は自分のパンチに恐怖した。あんな一回転しながらダウンするなんて・・・。
ゲームの世界だけかと思っていましたが・・・そうでもなかった。
気づけば・・・カウントが数えられています。
1・・・2・・・3・・・
レイ 「強いとか弱いじゃないんです・・・。どれだけこのスポーツを愛しているか・・・。その思いなら私は誰にも負けません。それも一つの「差」ではないのでしょうか。」
私はダウンして伸びているルイさんにそう呟いた。カウントは・・・もう10を数える。
つづく