私はあなたの・・・、ライバル・・・。

前回 マイはレイのレッスンと特訓をうけた。

彼女にとってこのレッスンと特訓はかけがえのない力を手に入れたのだった。

そして一週間がたった。レイはマイにテストの前日のように「腹」に関してのおさらいをしていく。

レイ 「うん。これでだいじょぶです!!あとは実践と同じです。本番に効果を発揮しましょう!!」

マイ 「はい!!!」

二人は会場のリングへと向かう。

そこにはリング上に「中林 飛鳥」の姿がみえた。

飛鳥 「ふふふ・・・。来たわね。。。 マイちゃん♪」

マイは飛鳥の姿を見てハッとする。

マイ 「飛鳥さん・・・。すごい・・・。前とは違うコスチュームみたいな感じがする・・・。パンツがすごいエッチ・・・。」

マイにはあの飛鳥のスタイルには到底勝てないきはしていた。だがこれはボクシングというのはわすれてはいなかった。

飛鳥 「あなたは私にとって大きな壁よ。。。こんな高校生が私のライバルなんて・・・。でもあなたは私のライバルよ!!」

飛鳥はマイいった。

マイ 「はい!!私も飛鳥さんがライバルだとおもっています!!だから負けられません!!!」

二人はリングの中央によりグローブをあわせる。

さあ。試合のはじまりだ。

ラウンド1!!!ファイト!!!!!カ〜ン!!!!!

等々はじまった因縁の戦い。両者牽制しあいながら軽快なフットワークで相手のスキを伺い会う。

マイ 「・・・。飛鳥さん。まずはどうくるのかな・・・。」

攻撃をしかけたのは飛鳥からだった。すばやいパンチがマイをおそった。

飛鳥 「あいさつがわりよ!!」

ヒュンと空を切る音がきこえる。マイはレイとユキコにいつもいわれている通り「冷静」に対処する。

マイ 「ふんっ!!」

マイはぎりぎりのところで首を傾ける。

飛鳥 「!!私のストレートをよけた!!??ふふ。でもこれくらいしてもらわないとおもしろくないわね。」

飛鳥はガンガンマイの顔に向けてパンチをくりだす。対してマイも飛鳥のパンチをガード・回避で対処する。

飛鳥 「!!!(この子・・・。前よりボクシングがうまくなってる・・・。すご冷静さだわ。)」

飛鳥はラストのパンチに変速型でマイに攻撃する。

マイ 「!!しまった!!!」

パシィィィィィィ!!!!!!

飛鳥 「ふふふ・・・。どうかしら・・・。私のパンチの味は・・・??」

マイ 「あ・・・、あぅ・・・。」

やはり元王者のパンチはすごかった。マイの意識が一瞬飛んでしまうところでもあった。

飛鳥がグローブを手元にもどそうとした瞬間の一瞬のスキをマイはみのがさなかった。

マイは飛鳥の腹のへそのあたりをいい角度でボディブローを放つ。

ドスゥゥゥゥ!!!!!!

マイ 「うん。飛鳥さん。どうですか??」

飛鳥 「うんっ・・・!!!」

セコンドにいるレイは

レイ 「すごい!!なんて強烈なボディブローなんでしょう!!飛鳥さんの口からよだれがでるくらい効いてますね!!」

飛鳥の口からは急激な衝撃にたえられずよだれが流れる。

飛鳥 「う・・・。うんっ・・・。やるわね・・・。マイちゃん・・・。これは効いたわ・・・。」

飛鳥は後ろに下がり左手で腹を押さえる。

カ〜ン!!!!!!!!!

最初のラウンドがおわった。両者一発づつもらっているが微妙にマイが優先だった。

飛鳥の腹には一発しかうけていないはずなのにあざができていたからだ。

マイがセコンドのレイのところにかえってくる。

マイ 「せんぱい!!!やりましたよ!!!」

レイ 「やりましたね!!マイちゃん!!!!次はあそことは別なところをねらいましょう♪」

マイ 「はい!!!」

飛鳥 「マイちゃん・・・。つよくなったわ・・・。もう私23歳だもんな・・・。年のせいかしら・・・。」

飛鳥はいままで見せたことがない弱音を吐く。だがまだ飛鳥の心の戦意は燃え上がってはいた。

あと少しで2ラウンド目がはじまる。

つづく

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