因縁の10代、20代

もうどれくらいになるか・・・。「白石 舞VS中林 飛鳥」の試合はお互い一勝一敗でおわっている。

そしてまたしても「マイVS飛鳥」の試合が組まれた。マイにとってはカンジンドー所属の「青柳 菫」に

負けた後なので少々弱気な感じだった・・・。

サトエ 「マイちゃん。ちょっと・・・。」

練習中にマイはサトエに呼ばれて事務室にむかった。

マイ 「はい。なんですか??サトエ先輩??」

サトエ 「あのね。その・・・。飛鳥から試合の申し込みがきたんだけどね。。。」

マイ 「え。私にですか??」

サトエ 「そうよ。まぁ今彼女との勝敗は一勝一敗なのよ。どうする??」

マイは少しかんがえるが・・・。

マイ 「ふふ。また飛鳥さんと試合か・・・。試合はいつなんですか??」

サトエ 「うん。一週間後よ。」

マイ 「でも、私 前の菫さんの試合で少しレベルが下がったきがするんです。」

サトエはそれを聞いてある人物をよぶ。

サトエ 「うんうん。わかったわ。レイ!!ちょっときなさい!!!」

レイがロッカー室からジムと出てくる。

レイ 「あっ。先輩。なんですか???」

サトエ 「あら・・・。ちょうどいいわ。ジムくんにもてつだってもらうわよ。」

ジム 「え。ボクもですか??」

マイはサトエの考えがよくわからなかった。

サトエ 「いい??マイちゃん。これから一週間レイがあなたの練習をみるわ。」

レイ 「えぇぇぇ???!!!!?私がマイちゃんの練習を!!??」

サトエ 「・・・。あなたもうボクシング何年やってるの!!??」

これで自動的にレイがコーチすることに。

マイ 「レイ先輩!!よろしくおねがいします!!!!」

すごい丁寧に頭を下げられるレイはもう腹をくくるしかないようだ。

レイ 「・・・。わかりました。じゃあ早速明日からはじめましょうね。」

これで明日から対飛鳥の特訓が始まる。

某日 土曜日 13時22分

レイはお昼をすませてボクシングジムに戻ってくる。そしてちょうど学校帰りのマイと歌のレッスンからユキコがもどってくる。

マイ 「あっ。先輩!!!」

レイ 「あっ。マイちゃん。もうそろそろ練習時間ですから準備してください。」

マイ 「ハーイ。」

レイ 「あ。マイちゃん。今日は着替えなくてもいいですからね。あとノートとシャーペンをもってきてください。」

ユキコ 「??え??練習でしょ??なんでノートとシャーペンがいるのかしら??」

マイ 「なんででしょう??」

マイはレイの教えを受けるべく練習場ではなく事務室に呼ばれる。

さぁ。練習のはじまり??である。なにをするのだろうか・・・。

レイ 「さぁて。やりましょうか〜」

レイの後ろにはホワイトボードがおいてある。あきらかに勉強っていう感じだ。

マイ 「??先輩??これは????」

レイ 「ふふ。マイちゃん。普通に練習するのもいいですけど今回は少し理論的に考えて練習に打ち込みましょう♪」

マイ 「あぁ・・・。はい・・・。」

レイの必勝対飛鳥対策レッスンがはじまる。

レイ 「いいですか??今回の試合は「マイちゃんのプラスのところだけ戦う。」です!!」

マイ 「プラスのところ??」

レイ 「じゃあ。マイちゃんのいいところを2、3個だしてみましょう。じゃあジムくん何かありますか??」

ジム 「そうですね〜。ボディブローのポイントがスゴイ正確なところですかねぇ〜」

レイ 「ふむふむ。なるほど。」

レイはホワイトボードに書く。

レイ 「はい。次!!ユキコちゃん!!」

ユキコ 「げっ!!私??そうねぇ。。。 体が細いかな〜。」

レイ 「うんうん。はいはい。」

レイはユキコの主張をホワイトボードに書く。

マイはポ〜っとしている。

レイ 「はいっ!!次!!サトエ先輩!!」

サトエ 「んん〜。そうね〜。まだ17歳で若いって所かしら。」

レイ 「ふむふむ。はい。」

レイはホワイトボードに書き込む。

レイ 「ハイ。ユキコちゃん。サトエ先輩ありがとうございます♪」

ユキコとサトエは事務室をでる。

マイ 「先輩。これが対飛鳥さんのどうゆう関係が??」

レイ 「まあまあ。レッスンをつづけますね。このプラスのところだけで戦うっていうのはマイちゃんのプラスの所をちゃんとしってほしかったからなんですよ。」

マイは はっ!!!!となる。

マイ 「なるほど!!!あまり意識してませんでしたからわかりませんでしたよ〜。」

レイ 「さてさて。今回の対飛鳥さん戦はマイちゃんの得意とされるボディでせめましょう。ボディってどこを打てばいいかわかりますか??」

マイ 「え。。。お腹じゃないですか????」

レイ 「そうですね。お腹はあたっています。でもお腹だけ打つのはどうかとおもいますよ?「お腹」っていうのはいろんな箇所があるのですよ?」

マイ 「!!!!!」

レイ 「ユキコちゃんちょっとこっちきてください!!」

レイはユキコを呼ぶ

ユキコ 「ん〜???何???」

レイ 「では。その「お腹」のいろんな箇所・ここを殴ると効果的なところをおしえますね。」

ユキコ 「で・・・。私はなにを・・・。」

レイ 「モデルをやってください。」

ユキコ 「なによ!!それ!!??モデルって!!??」

レイ 「さてさて・・・。レッスンをつづけます。えっと大体マイちゃんが狙うボディはここですね。」

レイはジムのもってきたシールでユキコの腹にシールを貼る。

ペタン。ユキコ 「ひゃぅぅぅ!!!ちょっと!!!なにはってんのよ〜!!」

レイ 「はいはい。次 ここです。「みぞおち」というところです。ここはほんと苦しくなるくらいきつい所です。ここはねらっていきたいですね。」

ペタン。ユキコ 「ひゃっっっ!!」 マイ 「なるほど。みぞおちかぁ・・・。」

マイはノートに書いていく。

レイ 「はい。次は脇腹の両面です。ここは肋骨があるのでより効くとおもわれます。」

ペタン。ユキコ 「あぅ・・・。」 マイ 「なるほど 脇腹か〜。」

レイ 「以上の4箇所を今回飛鳥さんに打ち込んでいきましょう!!!」

マイ 「はい!!!!先輩 とってもよくわかりました!!なんかすごいためになりました!!」

レイ 「ふふふ。ではこんどは4箇所のボディブローの実践練習をしましょう♪」

マイ 「はい!!!」

レイのレッスンはとてもいい感じなようだ。これでサトエも一安心である。

飛鳥戦まであと一週間・・・。マイは久しぶりの飛鳥戦にちゃくちゃくと強くなるきざしをみせていた。

反対に飛鳥もちゃくちゃくとライバルを倒すため練習をかさねていた。

つづく。

モドルン♪
inserted by FC2 system